文化祭で「隼太鼓」演奏 伝統を脈々と継承 入鹿中 紀和瀞流太鼓保存会が指導

 熊野市紀和町、入鹿中学校(下古谷克典校長、全校生徒10人)の生徒が文化祭で披露する「隼太鼓」の練習に励んでいる。指導するのは地元、紀和瀞流太鼓保存会(西健作代表)のメンバー。郷土の太鼓文化が脈々と受け継がれている。

 紀和瀞流太鼓保存会は現在、15人ほどのメンバーで活動。紀和の火祭りやふるさとまつりなどでバチさばきを披露している。しかし新型コロナウイルスの影響でここ2年間は主だった活動ができず、今年3月からは練習を休止していた。

 緊急事態宣言が解除され、毎月第1、3水曜日に練習を再開。入鹿中学校から子どもたちにアドバイスをという要望もあり、今月20日から中学生たちへの指導が始まった。

 入鹿中の生徒たちは毎年、文化祭で「隼太鼓」を披露している。もともとは紀和瀞流太鼓の「隼」という曲だが、10分近くある長い曲だけに、中学生の体力などに合わせ学校独自のアレンジが加えられているという。

 2度目の合同練習となった27日夜は、メンバーたちは生徒たちがこれまで練習して来た曲調を崩さないよう、バチの握り方や叩き方など姿勢を中心に指導。掛け声や目線、決めのバチ先の向きなど、統一感が出るステージになるよう助言していた。

 紀和瀞流太鼓保存会のメンバーの大半は入鹿中卒業生。後輩たちに受け継がれる太鼓文化に、指導する表情も嬉しそう。西代表は「太鼓が継承されており嬉しい。中学生たちは一生懸命頑張って、素直に話を聴いてくれる。文化祭で良い演奏をして欲しい」と話した。

 入鹿中3年生の上ノ坊眞人君は「声を出すタイミングなどわかりやすく教えてもらっています。隼太鼓は小学校のときから聞いている曲。文化祭ではミスをしないように頑張りたい」と汗を拭った。入鹿中の文化祭は11月13日(土)に開催予定。

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