「いにしへの 神々宿る 熊野の火」 熊野市の国体「炬火」誕生 地元小学生らが火起こし

 今年秋に県内を舞台に開催予定の「三重とこわか国体」(第76回国民体育大会)と「三重とこわか大会」(第21回全国障害者スポーツ大会)に関連した炬火(きょか)イベントが7日、熊野市紀和 町の紀和総合支所で開かれた。公募で決まった市内小学生ら11人がマイギリを使って火を起こし、木製のスウェーデントーチに採火。その火を一つに集火して熊野市の火『いにしへの 神々宿 る 熊野の火』(濱口祐嘉さん命名)を誕生させた。

 炬火とは県民の選手への応援の気持ちを表す両大会のシンボルとなるもので、オリンピックの聖火にあたる。炬火イベントは今年4~8月にかけて県内全29市町で実施され、各地域の特色を 活かして、県民自らが炬火を採火・集火することができるイベントとして開催。各市町で採火され た炬火は、9月25日に県総合文化センター(津市)で開かれる総合開会式のプログラム内で、市 町代表者(各1人)の参加のもと一つに集火し、ミュンヘン五輪体操男子団体金メダリストの笠松 茂さん(熊野市出身)、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん(伊勢市出身)に よって炬火台に点火される。なお、御浜町では15日(日)、紀宝町では21日(土)に炬火イベント が行われる予定。

 熊野市会場では、火を起こした小学生が切込みを入れた丸太「スウェーデントーチ」に火を点けた。火起こし第一号の光山智彩さん(有馬小学校4年)が代表してトーチの火を熊野市の炬火に灯した。最後に郷土のダンスチーム「M’s」が国体公式イメージソング『未来に響け』など3曲を披 露してイベントを締めくくった。

 河上敢二市長は、東京五輪での日本人選手の大活躍に「元気と明るさをくれている」とし、国体やとこわか大会でも選手の活躍に期待。「熊野市での国体は約50年に一度のイベント。たくさん 応援してあげて」と呼びかけた。

 三重とこわか国体は2021年9月25日~10月5日、三重とこわか大会は10月23日~25日に県内様々な会場を舞台に行われる。熊野市では公式競技としてソフトボール成年女子が9月26~ 28日に山崎運動公園くまのスタジアムと健康運動広場の2会場で、ラグビーフットボール7人制 (成年男子)が10月3~4日に山崎運動公園多目的グラウンドで実施予定。

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