異国の地で学問に励む 85歳で博士学位取得 小阪出身福山孝さん台湾の名門大学卒業

 熊野市飛鳥町小阪出身の福山孝さん(85)が台湾の名門私立大学・淡江大学国際事務與戦略研究所(大学院博士コース)から博士学位を授与された。74歳で中国語を学ぶため台湾へと渡った福山さん。異国の地で11年間勉強を重ね、名門校の博士学位を取得した熱意は、現地でも高く評価されている。

 福山さんは福山正男・初恵さん夫妻の長男として昭和11年に生まれた。木本高校、天理大学を卒業後、母校の木高はじめ神戸、四日市南高校で英語教諭などを務めた。歳を重ねても学問への意欲は尽きず、60歳を過ぎて天理大学でスペイン語を学んだ。

 アメリカや中米の大学などにも通い、2010年、74歳の時に中国語を学ぶため台湾へと向かい、国立台湾師範大学へ入学。その後、国立台湾師範大学政治学研究所(大学院修士課程)で3年間政治学を学び、2016年にマスターの称号を得た。

 同年9月からは淡江大学国際事務與戦略研究所(大学院博士コース)に進学。2年間で必要な単位は全て習得。さらに2年かけて「日米安全保障同盟の解析研究・起源、発展とその影響」をタイトルにした博士論文を完成させた。

 福山さんは「5月に85歳になりましたので、合計11年間台湾にいたことになります。皆さんのおかげで卒業でき、卒業論文も認めてもらえ、博士論文もいただけます」と台湾での学問を支えてくれた仲間たちに感謝。しかし新型コロナウイルスの影響により「博士号は頂きましたが、コロナの感染拡大で、大学に登校も出来ません。移民局へ行って滞在延期願を出しますが、何時帰国出来るか見当もつきません。おそらく東京オリンピックの後になりそうです」とのこと。

 福山さんの偉業は台湾のリンゴ日報でも特集報道されるという。福山さんの友人の今西英世さんらは「志を持って台湾へ渡ってから11年。この年齢になってから11年間も異国で勉強する気力は見上げたもの。ものすごい努力」と尊敬の念を抱いていた。

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