天皇皇后両陛下の長女、愛子内親王殿下は1、2の両日、伊勢神宮第63回式年遷宮に向けた伝統行事などを御視察するため三重県にお成りになった。伊勢神宮を御参拝されたほか、お木曳行事を御視察され、法被姿で御用材を載せた木そりの曳綱を曳かれた。県によると、愛子内親王殿下の三重県へのお成りは平成26年7月、令和6年3月に続き3回目となる。
愛子内親王殿下は1日午後、近鉄特急で宇治山田駅に到着され、一見勝之知事や藤田宜三県議会議長、鈴木健一伊勢市長らの出迎えを受けられた。その後、駅前に集まった大勢の人々に笑顔で手を振って応えられた。
続いて伊勢市の山田工作場を訪問され、式年遷宮で使用する御用材の加工工程を御覧になった。木材に加工の目印を付ける「墨掛け」や、木材を水に浸して乾燥させる伝統技法「水中乾燥」などについて説明を受けられ、社殿の屋根材となるススキも御覧になり、伝統技術の継承に関心を寄せられた。
この後、鳥羽市の鳥羽水族館を訪問され、国内で唯一飼育されているジュゴンやラッコなどを見学された。ラッコがジャンプして餌を捕える様子には笑顔で拍手を送られ、ジュゴン「セレナ」が餌を食べる様子を御覧になり、「かわいい」「癒やされますね」と話され、寿命や餌の調達方法などについて若井嘉人館長に熱心に質問された。
2日は午前、豊受大御神をまつる外宮と、皇室の皇祖神である天照大御神をまつる内宮をそれぞれ御参拝。白い参拝服姿で玉砂利の参道をゆっくりと進み、正宮では玉串を奉り、拝礼された。午後は、第63回式年遷宮に用いられる御用材を神域へ運び込む伝統行事「お木曳」を御視察された。五十鈴川を利用して御用材を運ぶ「川曳」では、川岸から御用材を曳く人々に拍手を送られ、その様子を御覧になった。
この後、内宮参道へ移動し、法被姿でお木曳の列に加わられた。「エンヤ」の掛け声が響く中、地元住民らとともに曳綱を握り、御用材を載せた木そりを曳かれ、笑顔を見せられた。最後に神宮徴古館を訪れ、歴代の式年遷宮に関する資料などを見学された後、帰京された。
愛子内親王殿下を見送った一見知事は謹話を発表し「御木曳を御視察いただいた後、御用材を載せた木そりの曳綱を内親王殿下自らが曳いていただく御姿を拝見し、悠久から続く神宮式年遷宮の素晴らしさを改めて実感しました。御日程中、終始優しい笑顔でお応えいただいたことに感謝申し上げるとともに、周りを和やかな雰囲気で包み込む内親王殿下のお人柄に深く感銘を受けました」と述べた。
(写真は三重県提供)

