三重県知事選挙は7日、投開票され、現職の一見勝之さん(62歳、無所属、津市、元国土交通省自動車局長)が新人の伊藤昌志さん(55歳、四日市市、元四日市市議)と石川剛さん(51歳、津市、元会社々長)との三つ巴を制し2選を果たした。投票率は39・77%(前回37・93%で、過去3番目に低かった。
一見さんは4年前と同様に自民、公明、立憲民主、国民民主の推薦を受け、与野党相乗り候補として選挙戦を展開。投票終了と同時に当選確実が報じられた。
拍手に迎えられ報告会場に入った一見さんは「今まで4年間、防災対策、子ども政策、インフラ整備、観光はじめとする産業政策をやってきた。人口減少対策もしっかりやってきた。それぞれ課題を分析して計画を作り一つ一つ地道に進めてきたことが評価されたと思っている。4年間の仕事がご理解いただいたという手応えをしっかり感じさせていただいた」と選挙戦を振り返った。
防災対策では「昨年1月に能登半島地震が発生し、三重県から延べ1万8千人が支援に行った。そこで気づいたことを80項目に分類し、対策を進めようと。今も6割以上は出来ているが、残り4割をしっかり進めなければならない。政府も進めているが、今年度予算で避難所の環境整備を進める。南海トラフに特化した条例をしっかり作り、我々が何をやるのか、県民に何をお願いするのかをしっかり作っていきたい」と述べた。
一方、メガーソーラー阻止などを訴えた伊藤さんは「個人の力ではここまででした。充実した17日間で、多くの方々と思いを共有できたことが良かった」。共産党系団体から支援を受け戦った石川さんは「力不足で申し訳ない。期待していただいた県民には、三重を変えるために今後も選挙に行って欲しい」とそれぞれ敗戦の弁を語った。東紀州市町別の得票数と投票率は表の通り。