皇室に書を御進講されていた故・桑原翠邦先生の教えを継ぐ、この地方の書道グループ「書清会」(峪口紅霞代表)の第20回書清会展が9月16日(火)から28日(日)まで、熊野市文化交流センターで開かれる。20日(土)から24日(水)にかけては、今年4月に永眠した前代表・海上翠舟(昶)さんの特別展示もある。
同会は現代書道の父と呼ばれる比田井天来(1872~1939)、桑原翠邦さん(1906~1995)の流れをくむ。桑原さんやその愛弟子だった海上さんの「書は古典に有り」から、古碑・法帖を臨書するとともに、個々の良さを発揮できる創作活動を行っている。
今回の書道展では16~21日(日)に学生部と会員、20~24日に特別展示と会員、23(火)~28日は会員と、作品を入れ替えて展示。特別展示では桑原、海上さんの作品が並ぶ。
会員らは「篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)、草書、行書、楷書、仮名などの書体と、篆刻(自分の姓名、雅号)も刻し作成できているのは、師匠の指導あっての事。それぞれの個性表現を感じて頂ければ。20回という節目を迎え、学生たちの作品も有り、月々の優秀作品、全国公募展、書き初め優秀作品、創作と会員の作品の出来上がりをご高覧頂ければ。また、興味をお持ちの方はお声をかけて頂ければと願っております」と話している。出品者は次の皆さん。
▼特別展示=海上翠舟、桑原翠邦
▼友人=榎本青芳
▼出品者=上ミ地弘子、峪口博子、阪本気鋭、下川喜美子、鈴木悦代、須田帆華、田尾由美、中村祐子、西岡香加里、前山美穂、山﨑こずえ
▼中村教室(学生部)=植村小町、井坂友香、大家康佑、大家ゆりの、大川愛心、奥田つぐみ、奥地彩加、陰地祐斗、陰地亮太、佐藤花寧、﨑久保心美、東もな