津波タワー1300万円削除 御浜町議会修正当初予算案を可決

 御浜町議会の令和8年第2回臨時会が3月30日に開かれ、令和8年度一般会計当初予算案を賛成8、反対1の賛成多数で可決した。今月18日の第1回定例会では賛成4反対5の賛成少数で否決されており、修正を経て成立した。

 今回の予算は前回否決された72億9500万円から、志原地区の津波避難タワー用地取得に関する手数料300万円と購入費1000万円の計1300万円を減額した72億8200万円。前年度比4・3%増となる。

 当初予算を巡っては、用地が未定の段階で関連経費を計上した津波避難タワー整備について、説明不足や議会軽視との指摘が出て反対討論が行われ、否決に至っていた。

 大畑覚町長はこの日、あらたな予算案について第6次町総合計画後期基本計画の初年度予算として、持続可能で効率的な行財政運営への転換を図りつつ、「将来への大規模投資」を着実に進めると説明。「未来への投資とDX推進を加速させ、オール御浜で次世代へつなぐまちづくりを推進する」と提案理由を示した。

 山本章彦議員は津波避難タワーの予算が撤回されている点について「1千円でも良いから科目を設け、住民に説明をした上で補正予算を組むのが正当ではないか。科目がないのは津波避難タワーを白紙撤回するのか」と質した。大畑町長は不信を招いたことに「事前説明が不十分だった点は反省させていただきます」とした上で「説明会を開いて場所を決めて、予算計上する道筋を決めたい。予算計上の前には議会にきちっと説明させていただく」と述べ、改めて津波タワー建設を目指すことに理解を求めた。

 磯崎薫子議員は「津波が来る方に向かって逃げるようにならないことが常識」。池上議員は「今回の件で被害を受けたのは避難タワーを切望している住民。今回の議会が対立ではなく、より良い形で事業を進める契機になれば」と述べた。

 討論では磯崎議員が個人情報の取り扱いや事業委託の進め方、保育給食運営の体制など複数の課題から反対を表明。南州計議員が「総合的に街の活性化を図る予算」と賛成の立場で討論し、採決へと移った。この結果、磯崎議員と採決権のない髙岡洋議長をのぞく8人が賛成し、当初予算が成立した。

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