山川勝前副市長ら功労表彰 「オール熊野」で団結を 熊野市制20周年記念式典

 平成17年に旧熊野市と旧紀和町が合併し、新市となって今年で20年を迎えた熊野市は1日、熊野市文化交流センターで「熊野市制施行20周年記念式典」を開き、来賓や行政、市民ら約100人が出席し、20周年を祝った。

 はじめに熊野青藍高校吹奏楽部による「あの日聞いた歌」、「クロスロード」の演奏でオープニング。映像で20年の歩みを振り返り、国歌斉唱を行った後、河上敢二市長が登壇した。

 河上市長は式辞で「この20年間、旧市町の皆様に合併して良かったと思っていただけるよう、第一に住民の皆様の一体化を図り、第二に進行する過疎化・少子高齢化に市民と力を合わせて対応し、市政発展を図ることを最も重要な課題と位置づけ、様々な施策を進めてまいりました」と挨拶。想定より10年以上早く平成25年に全線開通した熊野尾鷲道路、平成17年度の約1万2000人から令和6年度は約4万人に増加したスポーツ交流による宿泊者数、農林水産・商工業での振興、福祉、全国トップレベルの子育て支援、全市民が生き抜くための防災対策などの取り組みを示し「紀伊半島大水害では市民と行政が一体となって復旧復興に尽力し、100年に1度の新型コロナウイルス感染症では早期のワクチン接種に努め事業者支援も行うなど、ご理解とご協力をいただきながら、市政発展に少なからず成果を残せたと思います」などと語った。

 また、人口減少が喫緊の課題であるとして「人が輝き活躍し、活力と賑わいのある地域社会を実現するため、行政と全ての市民の皆さんがオール熊野として一致団結し、まちづくりを推進していかなければならない。ぜひともこれまで以上のご理解、ご協力、ご尽力を賜りますようお願い申し上げます」とし、濱重明市議長も「市議会といたしましては、強い信念と情熱を持ち、熊野市が掲げる『豊かな自然と歴史の中で人がかがやく、活力と潤いのあるまち・熊野』の実現のため、さらに努力してまいる所存です」と挨拶した。

 このあと、市政特別功労者表彰があり、前熊野市副市長の山川勝氏ら17人と11団体を表彰。鈴木英敬衆院議員、中川康弘衆院議員、山本佐知子参院議員、小島とも子参院議員、一見知事代理の野呂幸利副知事、服部富男県議会議長、地元県議を代表して谷川孝栄県議ら来賓がそれぞれお祝いの言葉を述べると最後は万歳三唱し、会場が祝意に満ちていた。

 市政特別功労者表彰を受けたのは次の皆さん。

 ▼地方自治・消防功労者▽山川勝▽前地林▽山本洋信▽口雄史▽中田裕三▽小山徹▽曲田正▽向山兼司。

 ▼社会福祉・保健衛生・環境功労者▽立嶋昌洪▽特定非営利活動法人あそぼらいつ▽濵本治美▽喜田宏子▽南三重子▽くまの花いっぱいネットワーク▽熊野古道花街道▽七里御浜花街道。

 ▼文化・体育功労者▽川邉展央▽市民健康スポーツ祭実行委員会。

 ▼産業・地域振興功労者▽榎本正一▽中平孝之▽朝尾高明▽野地洋正▽サラヤ株式会社▽エレコム株式会社▽くまのベースボールフェスタ実行委員会▽クマノオールドトレイルズ実行委員会▽熊野マリンスポーツ推進委員会▽オール熊野フェスタ実行委員会。

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