地域の産業に理解深める 熊野青藍紀南校舎道路建設現場など見学

 三重県立熊野青藍高校紀南校舎の1年生が23日、「産業社会と人間」の授業の一環として林業と工場、建設業の現場を訪問。生徒たちが地域の産業について理解を深めた。

 工場見学は熊野市の熊野精工と紀南電工、林業は熊野林星会と熊野農林事務所が担当。建設業は三重県建設業協会が国土交通省や三重県熊野建設事務所と連携し実施し、生徒たちは熊野市久生屋町の42号久生屋道路建設工事と、井戸町の42号井戸高架橋下部工事の現場を訪問した。

 井戸町の現場ではまず、国交省職員が熊野道路の建設工事について説明。延長6・7㌔で大泊、木本、井戸、有馬、久生屋、志原の6地区で工事が進められていることや、トンネル工、橋脚工など様々な工事が行われていることなどを示し、生徒たちも興味深く聞き入った。

 続いて施工業者が高架橋建設工事について説明。現場監督(監理技術者)、同(現場代理人)、土工、コンクリート工(ポンプ車)、とび職(足場工)、型枠大工、鉄筋工、クレーン工など、様々な職種がチームワーク良く仕事を進めていることが示された。

 その後、ショベルカーで穴を掘る土工、作業用の足場を組むとび職、コンクリートを打つ前の鉄筋を組む鉄筋工など、その道のプロである作業員がそれぞれの仕事を実演。高校生も測量や足場組み、番線締めなどの作業を体験し、防災や地域振興、生活を支える建設業の仕事に理解を深めていた。

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