準決勝は25日に山崎運動公園で 結果で地域に恩返しを 木本・青藍ラグビー部初戦は19日に合同と

 第105回全国高校ラグビー大会三重県大会は19日(日)に開幕を迎える。大会には合同チームを含む6チームが参加。木本・熊野青藍の1回戦は三重交通Gスポーツの杜鈴鹿第1グラウンドで合同(津工、津西、鈴鹿、川越、四日市、稲生)と対戦し、勝てば25日(土)の準決勝へ進出する。準決勝は熊野市有馬町の山崎運動公園が会場となっており、地元での声援を追い風に決勝進出と花園出場を狙う。

 石田虎太郎君(3年)、古田陸君(同)の2人が「共同主将」の形で引っ張る今年のチーム。喜田裕彰監督は「近年、主将が1人だと責任を背負ったり、孤立したりすることもあるが、自分を出せる石田と、客観的に見られる古田がカバーし合い、ポジション的にもFWの古田、BKの石田で引っ張ってくれている」と評価する。2人も「話し合ってメリットの多い方を選ぶことが出来るし、1人だと問題を抱えることになっていたと思います。FWとBKで分かれたのも良かった」と利点を語る。

 両主将によると今年は德久悠斗君(3年)、吉村優希君(同)らFWに身体の大きい選手が揃い、FWで攻め込んでテンポ良くボールをつなぐことで得点力がアップ。古田主将は「スクラムでも負けなくなってきた」と胸を張る。そこから、17歳以下東海ブロック代表に選出されているSHの石田陽和君(2年)が起点となってボールを展開。走力のある選手たちがバランス良く攻め上がっていく。石田主将は「ディフェンスのバランスも良くなってきました。今年は例年に比べてチャンスがあると思うので、花園へ出場することが目標です」と力を込めた。

 春の県総体では2強の一角である四日市工を、あと一歩のところまで追いつめた選手たち。昨年の準決勝では山崎多目的グラウンドでその四日市工に敗れており、〝リベンジ〟も狙う。喜田監督は「エレコム社の葉田会長のご厚意で最新のトレーニング機器を導入していただいており、おかげさまで身体を大きくすることが出来ています。17人しかいないチームですが、全体の底上げが出来ており、全員が力を発揮すればチャンスはある。普段からOBの皆様はじめ地域のラグビーに関わる方々から様々なご支援、応援を頂いているおかげで充実した活動ができているので、結果で恩返しできるよう頑張ります」と意気込みを新たにした。

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