紀宝町鵜殿にある曹洞宗醫王山東正寺で20・21の2日間、「第45回夏季禅林」が実施された。地元内外の幼稚園児~中学生26人が参加し、同寺の16代目・片野晴友住職や片野智博副住職らから教わりながら座禅や写経などを体験し、禅の心を育んだ。
1泊2日で寺の生活を体験する夏休み恒例の行事。子どもたちは座禅や写経体験、発展途上国の子どもたちに送る日本語の絵本に翻訳文のシールを貼り付けるボランティア体験のほか、地元の土井裕夫さんのクラシックギターを聴いたり、「NPO法人こどもほがらかワールド」の三浦伸也さんと絵本の読み聞かせ遊びで交流したり。初日の夜はみんなで花火や肝試しをして夏休み終盤の思い出を作った。
メインとなる座禅は2日間で4度行われ、正しい姿勢を学習。子どもたちは結跏趺坐(けっかふざ)、半跏趺坐(はんかふざ)といった正しい足の組み方から、法界定印(ほっかいじょういん)という手の組み方を実践した。写経では小学4年生以上が「般若心経」、3年生以下は「舎利礼文」(しゃりらいもん)について、言葉の意味を確かめるよう、一筆一筆丁寧に綴っていった。