三重県内水面漁業協同組合連合会主催による「第2回三重県鮎友釣り選手権」の第2戦が2日、熊野市五郷町のふれあい公園を主会場として開催された。大又川を舞台とした本格的な鮎の友釣り大会は初めてで、名古屋市や大紀町など県内外から27人がエントリー。当日は初心者からベテランまで25人が午前7時から同9時半の2時間半にわたって友釣りで釣果を競い、紀宝町の石垣雅人さんが23匹を釣り上げて見事優勝した。
大会は7月6日に名張市の長瀬太郎生川で第1戦が行われ、大又川では第2戦を実施。今後24日に津市の雲出川で第3戦を開き、各戦と総合での表彰が行われる。
開会式では熊野市農林水産課の大井伸剛課長が激励し、選手たちは五郷町の桃崎大橋を挟んで上下流約600㍍で竿を出して友釣りをスタート。早々から銀鱗きらめく鮎を仕留める姿も見られる中、選手たちはより多くの釣果を求めてポイント移動や仕掛けの工夫を繰り返した。
結果、上級者が集う一般クラスは石垣さんが1位、7月の第1戦を制した茨木幸義さん(津市)が21匹で2位、産屋敷一宏さん(御浜町)が20匹で3位と、地元勢が奮闘。サポーターの同伴も可としたビギナークラスでは、坂伊佐さん(名張市)が12匹で1位、兼本裕子さん(伊賀市)が8匹で2位、黒川千明さん(福井県)が7匹で3位と、女性が上位を独占した。この日釣った鮎はすべて熊野市内の福祉施設に寄贈される。
閉会式では渡邊典浩会長が「わずか2時間半でこれだけの釣果は素晴らしく、黄色の強い『まさに大又川』という魚も多かった。8月に入って鮎釣りはこれからが盛期に入るので、どんどん魅力を広めてください」と挨拶。表彰式では賞状や副賞などに加え、優勝者には大又川の年券も進呈された。
最後に大又川飛鳥五郷漁業協同組合の中本恵二代表理事組合長が謝辞を述べ、渡邊会長は熱中症対策をはじめ万が一の事態が起こった場合にも万全を期した運営スタッフの尽力に感謝を述べるとともに、来年も大又川での開催に含みを持たせた。