三重県の素材生かす 宇井君(相可高校1年)全国漁連会長賞 阿田和中出身 料理の甲子園で高い評価

 御浜町阿田和中学校出身で相可高校調理部1年生の宇井真優君が料理の甲子園とも言われる第24回シーフード料理コンクールで、全国漁業協同組合連合会会長賞に輝いた。伊勢海老など三重県の食材を生かした「鯛と海老のサッパリ生春巻き」が高く評価された。

 宇井君は小さな頃から料理が好きでよく調理を楽しんでいた。中学の部活引退後に将来は料理人になると決意。テレビドラマ「高校生レストラン」のモデルにもなった相可高校調理科へと進学し、調理部に入った。

 9月にあった三重県産の水産物を使った料理のアイデアを競う「おさかな料理コンクール」で見事優勝。JF全漁連(全国漁業協同組合連合会)が毎年開催する「シーフード料理コンクール」へと進んだ。

 同コンクールは「みんなでうお活!~おいしくてごめん~」をテーマに行われ「魚活チャレンジ部門」に889点、「プロを目指す学生部門」に1477点合計2366点の作品の中から、書類選考で14人が最終審査へと臨んだ。12月3日に東京都の服部栄養専門学校で実技審査と表彰式があり、同専門学校理事長の服部幸應さんらが料理手順や味などを審査した。

 この結果、宇井君の「鯛と海老のサッパリ生春巻き」が「プロを目指す学生部門」で見事、全国漁業協同組合連合会会長賞に選ばれた。タイ養殖が盛んな三重県のタイは淡白ながら旨味が強く、エビの旨味や梅の酸味、大葉の風味を上手く引き出すと同時に、タイの味わいを引き立てた。人気タレントの「さかなクン」も絶賛したという。

 宇井君は「約1ヵ月前からこのシーフードコンクールのために練習を重ねてきてとても努力してこの賞を取れたのでとても嬉しかったです。自分の力だけでなく先輩や先生の力もあってこその賞なのでみなさんに感謝しています。今後も機会があれば、この経験を力に変え、もっといい結果を残せるように頑張っていきたい。これまで食べたことのない魚を美味しく調理できるよう、これからもたくさん勉強していきたいと思います」と喜びを語った。

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