三重高虎が初の全国制覇 峪中さん(有馬中)が大活躍 全日本女子野球 主将としてチーム牽引

 第6回全日本中学女子軟式野球大会SPトーナメント代替大会が9日から12日まで、石川県の七尾城山野球場などで開催され、有馬中の峪中妃奈子さん(3年)が主将を務める三重高虎ガールズが初優勝に輝いた。

 大会は軟式野球に親しむ女子選手(中学生)の普及などを目的とするもので、各都道府県の代表39チームが出場。三重高虎は初戦で雅(京都)に3―0と快勝すると、2回戦では沖縄ガールズを9―1と圧倒。3回戦も福井ダイヤモンドガールズに6―0で快勝した。いずれも3番・三塁手で先発出場した峪中さんは、1回戦でチーム初安打を放って先制のホームを踏むなど活躍を見せ、2回戦では3塁打を含む2安打3打点、3回戦も1安打1打点でいずれも先制点に絡み、チームの勢いを生む火付け役となる大活躍だった。

 続く宮城デイジーズとの準々決勝は既定の7回で決着がつかず、無死1・2塁からのタイブレークに。1点を勝ち越された8回裏、1死2・3塁から打席に立った峪中さんは緊張感高まる打席で同点のヒットエンドランを決め、3―2のサヨナラ勝ちに貢献した。

 山梨クラブとの準決勝は初回、1死3塁から峪中さんがまたもヒットエンドランを決め1点を先制。終盤に1点差に迫られるも、三重高虎は最終回に2点を取って突き放し、4―1で決勝進出を決めた。KOBE Red Girls(兵庫)との決勝はあいにくの雨空で中止となり、両チーム優勝で閉幕。峪中さんは5試合すべてで安打を放つなど15打数7安打(三塁打1)、6打点、7盗塁の大活躍で、勝負所でのヒットエンドランを再三にわたって決めるなど、チームの優勝に大きく貢献した。

 峪中さんは「雨で決勝戦を戦えなかったことは残念でしたが、チームの目標だった全国制覇ができて嬉しいです。全国大会の対戦相手は強豪チームばかりでしたが、1回戦から準決勝までチーム一丸となり、最後まで笑顔で楽しんでプレーできたことが結果につながったと思います」と振り返った。

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