手を合わせ冥福祈る 初精霊供養 井戸、有馬で灯ろう焼き

 熊野市井戸町と有馬町の七里御浜海岸で16日、それぞれ初精霊供養が営まれた。海岸に並ぶ灯ろうに遺族らがじっと手を合わせ、これまでの感謝を伝え故人を偲んだ。

 会場では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、三密をさけ参加する遺族ごとに人数上限を設けるなどして灯ろう焼きを営んだ。

 井戸町では井戸地区社会福祉協議会(松田明彦会長)が「初盆家庭灯ろう焼き」を実施。18家庭が参加した。獅子岩近くの海岸には18柱の灯ろうが並ぶ中、三光寺の佐野隆史住職が読経。遺族らが故人の冥福を祈った。

 一方、有馬町では口有馬初盆を送る会(室谷隆也代表)が「初盆精霊灯籠送り」を開催した。同町の南泉寺、海岸寺、木本町の祐福寺、御浜町の善昌寺から22家庭が参加。南泉寺の山田量大住職が導師となり法要を執り行った。

 また、両会場では法要後にそれぞれ追善花火が打ち上がった。遺族らは夜空に咲く大輪の花を見上げ在りし日の故人の姿を思い浮かべていた。

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