熊野市新鹿町の大﨑辰機さん(83)が、10日から12日まで愛媛県総合運動公園陸上競技場で開催された「日本マスターズ陸上競技選手権」の男子200㍍ハードルM80(80歳以上の部)で、40秒61の好タイムをマーク。2位以下に大差をつけて優勝し、山口県、福岡県での大会に続く堂々の3連覇を飾った。
大﨑さんは70歳からマスターズ陸上に挑戦。中学時代はテニス、高校、大学では器械体操やボクシングに打ち込んだが、陸上競技の経験はなかった。同級生の誘いをきっかけに競技を始め、地道な努力で全国トップクラスの実力を身につけた。
練習環境も手作りだ。旧新鹿中学校のグラウンド跡地を借り、草刈りや整地を自ら行って練習トラックを整備。自作のハードルを並べ、海岸の巨大なテトラポッドの間を縫うように走り込みを重ねるなど、独自のトレーニングを続けている。
昨年の福岡大会では40秒18を記録し、2位に5秒以上の差をつけて優勝。今年も衰え知らずの走りで頂点に立った。大﨑さんは「今年は83歳。年々コンディションづくりが難しくなっていますが、トレーニングと休養、大会参加のバランスを研究し、大事な大会にピークを合わせられるよう工夫を重ねました」と振り返る。
次なる目標は来年5月に京都市で開催されるワールドマスターズ選手権。「出場して優勝することを目標に、さらなる鍛錬を重ねていきたい」と意欲満々。大﨑さんの挑戦は、まだまだ続く。

