防災シャワーとピアノ取得へ 熊野市財産取得3件の追加議案

 熊野市は10日、市議会定例会に財産の取得に関する追加議案3件を提出した。災害時に活用する2種類のシャワー設備と、市民会館に導入するフルコンサートグランドピアノ一式で、取得金額は合わせて6467万1640円となる。

 防災関係の1件目は、水を循環利用できる水循環型シャワーシステム。水循環型シャワー3台と給湯システム3基を2505万6240円で取得する。指名競争入札で津市の㈱山口商会が落札した。納入場所は市防災公園防災倉庫で、期限は令和9年3月16日。

 もう1件は組立式温水シャワーシステムで、2部屋型3台、車椅子対応3台、ボイラーユニット3基を導入する。同じく指名競争入札で山口商会が2044万2400円で落札。防災公園防災倉庫に令和9年3月16日までに納入する。いずれも災害時の避難生活などでの活用を想定した設備となる。

 市民会館にはフルコンサートグランドピアノ1台を1917万3千円で導入する。高低調整椅子、防湿用フルカバー、インシュレーター、運搬車を含む一式で、指名競争入札により四日市市の㈱第一楽器が落札した。納入期限は令和9年3月31日。

 市民会館で現在使用しているグランドピアノは1972年に購入され、半世紀以上が経過。今年1月にヤマハミュージックジャパンの専門技術者が診断したところ、基本機能は維持しているものの、響板の経年劣化などから本来の音色を十分に奏でられない状態とされた。過去に一度オーバーホールを行っており、再度実施しても性能回復は限定的で、約1千万円の費用も見込まれることから、新調が望ましいとの見解が示されていた。

 これを受け、市は6月議会で新たなピアノを購入する方針を表明。学識経験者や演奏家ら専門的な知見を持つ人を交え、ホールに適した機種を選定するとしていた。新たなフルコンサートグランドピアノは、一流演奏家によるコンサートから市民の発表会まで幅広い利用を想定し、市は文化芸術活動の充実や市民会館の魅力向上につなげたい考え。

 ピアノを巡っては、老朽化を知った地元のピアノ指導者らが昨年末、「熊野市民会館ピアノ購入支援プロジェクトチーム」を立ち上げ、クラウドファンディングにも取り組んでいた。

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