熊野市の河上敢二市長は18日、市役所庁議室で定例記者会見を行い、来年1月上旬に物価高騰や事業者支援で市民1人あたり5千円のレインボー商品券を配布することなどを明らかにした。会見では11月市議会への提出議案や唐辛子栽培協力農家の募集、「花の窟竹あかり」イベントについても説明した。
レインボー商品件は物価高騰対策生活者・事業者支援商品券支給事業として、エネルギーや食料品価格等の高騰に伴う市民・事業者の負担軽減を目的に実施。今年12月1日現在で市に住民票を有する人に1人5千円のレインボー商品券を支給する。使用期限は来年6月30日(火)までの予定で、1月上旬に世帯ごとに郵送する予定。河上市長は「11月議会開会日の28日に提案し、その日の内に議決を頂く予定です。なるべく早く発行して物価高騰に苦しむ市民や事業者の皆さんの支援を行いたい」と述べた。
11月市議会には同支給事業等9648万円と、9月の豪雨災害復旧など1億7985万5千円を追加し総額152億7418万1千円とする2つの補正予算(第7、8号)を提出。人事院勧告に基づく市職員等の一部改正条例案、水道事業補正予算案など計18議案と専決処分2件を上程する。
唐辛子の栽培に関しては、市の気候と相性が良く高齢農家でも扱いやすい軽さ、獣害への強さといった特徴があり、耕作放棄地解消、農家所得向上などを目指し産地化に取り組んでいる。課題だった販路に一定の目処がついたことから、協力農家を募集拡大し、一気に生産量の増大に努めていく計画。今年度は4軒の農家で約20㌃約3㌧の実績を見込んでいるが、来年度は10軒以上に農家を増やし約1㌶約10㌧を生産目標に掲げる。今月6日に開催した協力農家募集説明会には17軒21人が参加した。ハバネロの苗はくまの農業振興公社が提供し、栽培指導も行う。買取価格は1㌔あたり880円。1㌃の小規模栽培でも大歓迎という。
昨年好評を得た竹あかりイベントは、今年12月20日(土)午後6時から8時まで、有馬町の道の駅熊野・花の窟(お綱茶屋)、花の窟神社境内で実施。竹あかり300個、キャンドル300個程度を設置するとともに、LED照明で御神体と参道脇の社叢をライトアップする。開催にあたってはお綱茶屋と連携し飲食物を販売する休憩所を設ける。

