御浜町の将来を担う子どもたちの健全育成と、ふるさとの産業に対する理解を深めることを目的とした「かんきつ現地学習会」が9月29日、町内3小学校(阿田和、御浜、神志山)の3年生39人を対象に開かれた。児童はJA伊勢三重南紀統一柑橘選果場でみかんの集荷から出荷までの行程を見学し、紀南果樹研究室ではみかんの収穫と糖度を測定。町の基幹産業について理解を深めた。
県内最大のみかん生産量を誇る御浜町には約500万平方㍍の園地があり、甲子園球場の380倍にものぼる。そこで温州みかんやぽんかん、伊予柑など様々な種類が栽培されている。生産量は県内最多の約8000㌧で、軽トラック2万3000台に積まれて名古屋、大阪などに出荷している。
児童は御浜・神志山と阿田和の2組に分かれて見学。選果場ではみかんの集荷、計量、選別、糖度・酸度計測などの様子を確認した。選果場では御浜、熊野、紀宝からたくさんのみかんが集まり、厳しい品質チェックを通過したものが出荷されいろいろな店で販売されることを学んだ。
同研究室ではみかんの作り方や農家の苦労、研究室での仕事などを学習。敷地内を見学した児童は、班に分かれてみかんを収穫して糖度計で甘さを計測。「とてもおいしい」と感じる10度以上の基準をクリアしていただけでなく、職員も驚く15~16度を計測する班が続出していた。