京都大学と住民が協働 VR動画で「新鹿」PR 三重テラスでワークショップも

 熊野市新鹿町の「新鹿みらいのまちづくり推進委員会」は今年も京都大学の学生と協力し「活力ある元気なまちづくり」を目指した新鹿の魅力発信に取り組んでいる。今回はVR(バーチャルリアリティ)技術を使い町の「いちおしスポット」のPR。今月23、24、30、31日には東京都日本橋にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」でVR映像を見ながら意見を交わすワークショップも予定している。

 同推進委員会では、京都大学大学院で研究しているVRを活用した熊野―東京協働による社会実験に協力。VRはコンピューター技術を使って、現実のように感じられる仮想の世界を体験できる技術。

 新鹿区民15人が挙げた、未来に残したい自慢の風景や思い出が詰まった場所など「いちおしスポット」をVRで撮影。新鹿海水浴場や八丁坂から見下ろした風景、新鹿湾、里川中川のナベラ、湊川での川遊び、徳司神社、浅間さま、庚申様、城山、中山の弁天滝、熊野古道伊勢路の石畳、俳人「三浦樗良」の句碑、新鹿八景の石碑など、新鹿の魅力が詰まった場所が最新技術で表現されている。

 三重テラスでのワークショップは、新鹿の「未来」を都市に住む人たちと一緒に考える交流イベント。VR映像を視聴してもらい、都市の観点から新鹿の可能性などの意見をうかがい、今後の観光や交流人口・関係人口の拡大、持続可能な地域づくりに活かしていくという。ワークショップは23、24、30、31日の4日間開催。時間はいずれも午後7時から8時。

 同推進委員会では「VR技術を使って東京にいながら新鹿地区の美しい風景や温かい日常を、まるで現地にいるかのように体感して頂き、その魅力に触れて頂いた皆さんに、ぜひ新鮮な視点や自由な発想をお貸し頂きたいです。関東地方にお住まい、お知り合いの方にワークショップへの参加をお願いして頂ければ、ありがたいです」と呼びかけている。

 なお、11月には新鹿でのVR動画の視聴会を予定しているという。

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