熊野市飛鳥小学校(二見哲生校長)で9日、劇団「うりんこ」による演劇「ヘンテコ鳥と、さかいめの三人」が上演され、全校児童が本格的な舞台芸術に魅了された。
文化庁の舞台芸術による子ども育成推進事業で、文化芸術団体による実演芸術の巡回公演として開かれたもの。劇団うりんこは名古屋市を拠点に全国で演劇活動を行っている団体で、この地方でも数多く公演を行っている。
今回の演劇は3つの国のさかいめで出会った「ヘンテコ」な3人と一羽による、居場所がないひとりぼっち達の友情物語。コンプレックスや苦手なことなど「違い」を認め合い、誰かの事を「ヘンテコだけど、ステキ」と感じ、自分の「ちょっとヘンテコ」な部分も好きになろうと訴えかけるストーリーに、子どもたちも次第に引き込まれていった。
児童たちは体育館に設置された大掛かりなセットに驚き、目の前で繰り広げられる劇団員の迫力ある演技に感動。また、演劇には先日ワークショップを体験した5・6年生も出演して堂々の演技を披露し、下級生や教職員を喜ばせていた。