今年6月15に開催された第12回柔整師杯県下少年柔道形競技会で優勝し、9月の東海大会と11月の全国大会出場を決めた大道館所属の前田いろはさん(金山小5年)と橋本妃桜さん(鵜殿小6年)ペアが9日、熊野市役所を表敬訪問。河上敢二市長と倉本勝也教育長に競技会の優勝と全国大会出場を報告し、抱負を語った。
競技会は三重県柔道整復師会が主催し、小学生児童の健全なる心身の育成を目指すと共に、三重県の少年柔道の発展と講道館柔道「投の形」の普及を目的とするもの。投の形(手技・腰技・足技)計9本で技を競う。
今年の県大会には過去最多の10ペアが出場。橋本さんは技を掛ける「取(とり)」、前田さんは技を受ける「受(うけ)」で、これまでの鍛錬の成果を発揮。男性ペアとも競う中で、見事、優勝を決めた。
二人は大道館で指導する前田武寛さんと共に市役所を訪問。少し緊張した様子ながらも、橋本さんは「東海大会も全国大会も優勝を目指したい。先輩たちみたいにうまく演技ができるよう頑張りたい」。いろはさんは「東海大会で優勝できるように形をもっと頑張りたい」と話した。
河上市長は「県大会で優勝するのは大変なこと。良く頑張ったと思います。東海、全国大会もしっかり頑張って」と二人を激励した。
前田さんによると、二人は4月からペアを組み、本格的に形の稽古を始めた。橋本さんは力をうまく使った形が強み。受け身が得意ないろはさんが技を引き立てる。大道館からは一昨年の形で石田瑠夏・前田心春ペアが東海大会3位、昨年は同ペアが準優勝している。先輩に続き全国大会出場を決めた橋本・いろはペアに前田さんは「全国大会は今回で3回目。最低限、入賞を目指して稽古していきたい」と話した。
橋本・いろはペアは9月7日に愛知県で開催される第15回東海少年柔道形競技会と、11月16日に東京都の講道館で開催される文部科学大臣杯争奪第15回日整全国少年柔道形競技会に出場する。
なお、2人は11日に紀宝町の西田健町長も表敬訪問する予定。