がん研究への支援を訴える「第30回生命(いのち)の駅伝」(上村眞由実行委員長)が24日、新宮市の熊野速玉大社~熊野新鹿町の井本医院までの区間で実施された。のぼりを身につけたランナーが地域を縦断し、活動への協力を呼びかけた。
生命の駅伝は、1980年にカナダの青年が骨肉種で右足を切断後、がん研究資金を募るために北アメリカ大陸横断を目指したのがきっかけ。がん研究支援のための募金活動と研究の重要性を啓発することを目的に平成7年から開催されており、今年で節目の30回目を迎えた。
生命の駅伝の会主催、三重大学共催。三重県、県医師会、県病院協会、松阪地区医師会、金つなぎの会(がん患者の会)、I’rie Life(同)後援。
今回の駅伝は今月13日に三重大学病院からスタートし、6月1日に松阪市の中部台運動公園でゴールを迎える。ランナーは支援を呼び掛けながら各地を走り、期間中に集まった募金の全額は、がんの研究機関に寄付される。
がんは2人に1人がかかる病気で、日本人の最も多い死亡原因。昔は〝死の病〟と言われる病気だったが、時代が進み、医療の進歩によって早期に発見・治療に取りかかれば高い確率で治る病気になった。
紀宝町での出発式で西田健町長は、がん研究が今後も長年続けていくことの大切さを強調し、「この活動を通じて支援・応援の輪がさらに広がるように」とランナーを激励した。
紀宝町役場を出発したランナーは、ウミガメ公園、紀南病院を経て御浜町役場に到着。その後、歓迎と応援の言葉を受けて熊野市方面へ。花の窟神社、県熊野庁舎、熊野市役所を経て、ゴール地点の井本医院に到着した。
25日は新鹿町を出発し、尾鷲市入りして熊野古道センターを目指す。