御浜町の神木地区自主防災組織が自主防災活動に活発な取り組みを行う組織を県が讃える「みえの防災大賞」の奨励賞に選ばれた。令和5年1月28日(土)午後1時から川越町あいあいホールで開かれる「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」で表彰式が行われる。
県では県内各地で自主的な防災活動に取り組んでいる団体を表彰し、活動を広く知ってもらうことで災害に強い三重づくりを進めることを目的に、平成18年度から「みえの防災大賞」を実施している。今年度は7団体から応募があり、大賞には志摩市の株式会社山下組が輝いた。また、特別賞に玉城町の玉城町防災ボランティア。奨励賞には神木地区自主防災組織、四日市市の「北星高校と富田地区連合自主防災隊」の2団体が入った。
神木地区自主防災組織は平成27年に御浜町神木地区の9つの自主防災組織の連合体として結成された。これまで「避難所運営マニュアルの作成」「災害時避難行動要支援者対策」「家具固定の推進」等に取り組んできた。
「災害時避難行動要支援者対策」としては同団体の複数のメンバーで避難行動要支援者名簿を精査。本当に支援が必要な人や名簿記載が無い方で支援を必要としている人を洗い出し「生きた名簿」として整理したうえで個別支援計画の作成を行っている。
「家具固定の推進」においては地区独自の補助制度を創設し、役員が実際に住宅を訪問して希望の聞き取りや家具固定器具の設置。地域の家具固定を推進している。これらの取組は他地域でも参考になるものであり、今後の活動の発展に期待ができる―と評価された。