決断と実行の日々 三重に政治人生かける 鈴木知事 県民に感謝伝え退庁

 次期衆議院議員選挙に立候補するため、12日付で辞職する三重県の鈴木英敬知事(47)は10日、最後の記者会見を行い、県民への感謝の気持ちを伝えた。「生涯にわたって、三重県で骨を埋め、政治人生をかける」と決意を新たにした。

 鈴木知事は2011年4月に三重県知事に初当選。10年5ヵ月の在任期間を「決断と実行の毎日だった」と振り返った。特に印象深いこととして、初当選した年の9月に発生した紀伊半島大水害はじめ、世界中から注目を集めた2016年の伊勢志摩サミット、昨年から続く新型コロナウイルス感染症との長い戦いを挙げた。

 鈴木知事は「全身全霊で職務にあたり、誰よりも三重のことを考え、汗をかいて走り回った。政治経験も人生経験もない、三重で生まれ育ってもいない私を信じて、共に歩んでくれた県民のおかげ」と感謝。「なるべく明るさを失わず、希望を持つ姿勢で職務にあたってきた。心と体に染み込むぐらい知事の仕事に打ち込んできた。重圧の日々だったが、沢山の喜びや幸せを感じさせていただいた」と述べた。

 コロナ禍の中、任期半ばでの辞職について「申し訳なく思います」としつつ、直前まで、国体中止の判断や緊急事態宣言への対応、病床確保など職務に打ち込んできたことを踏まえ「責任から逃げずに立ち向かい、無責任というそしりを受けるようなことは一切ない」と語った。

 10日、鈴木知事は秘書課職員から花束を受け取り、拍手で見送られ退庁した。庁舎玄関前などでは副知事や危機管理統括官、部長級職員ら約120人が見送った。

 退任時に鈴木知事は「仲間に恵まれた」と深々と一礼。「県民に幸せになってもらう原点を忘れないように頑張ってください。みなさんと一緒に仕事ができたことを嬉しく思います」と感謝の言葉を伝えた。

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