先週末頃から紀南地方に霧のようなモヤのようなものがかかり、白く霞んだような景観が続いている。8日も朝から白く霞み、熊野市有馬町などでは午前中に視程が低下。読者から「なぜこうなっているのか」との問い合わせが寄せられた。
津地方気象台によると、断定はできないが現在この地方に湿った空気が流れ込んでいる影響が考えられる。その空気が海で冷やされ霧のようになり、南東からの風に乗って断続的に漂っているのではないかとのこと。局地的なもので他地域では見られていないようだ。
5日に愛知県から車で熊野市を訪れた女性は「高速道路で尾鷲市に入ったあたりから、急に景色が白くなり驚きました」と不思議がっていた。
七里御浜で春先に見られる「春霞」ならぬ、猛暑下の「夏霞」。時間帯によっては濃霧のようになる場合もあり、車の運転などには注意が必要だ。