8月17日(日)の熊野大花火大会を円滑、無事に行うための関係機関代表者会議が4日、熊野市民会館で開かれた。当日の交通規制や大会規模、体制などを確認し、事故防止策など活発に意見を交換した。
市や県、国交省、熊野署、市消防本部、JR熊野市駅、三重交通など関係機関代表者ら約30人が出席。大会本部長の河上敢二市長は「土曜日開催となった昨年は南海トラフ臨時情報で予想より少ないとはいえ16万人が来訪。まずは大きな事故もなく終えられたことに感謝します。今年は日曜日開催で平日に比べて多くの来場が見込まれるが、まずは安全無事、来ていただいた関係の皆さんに『熊野の花火を見に来て良かった』と思って帰っていただくことが目標になる。これまで以上のご理解とご協力を」と挨拶した。
熊野署の長井健滋署長も多くの人出が予想されているとし「雑踏における事件事故の防止、交通の安全と円滑の確保、万一の災害発生時の誘導などには情報共有と連携が重要であり、引き続き連携と情報共有の強化をお願いしたい」と連携を呼びかけた。
続いて、市から今年の大会概要について説明があった。それによると、今年の財政規模は花火費、事務費を含め総額約1億3200万円。台船2隻や木本港防波堤(ケーソン)からの打ち上げ、海上自爆、三尺玉海上自爆、鬼ヶ城大仕掛けなど全体で16プログラムの予定。客船は飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ミツイオーシャンフジ、ダイアモンド・プリンセスの4隻が停泊する。大会予備日は8月19(火)、21(木)、26(火)、28日(木)。
有料浜席はネット受付の700マスが即日完了し、観光協会による窓口販売分に若干余裕あり。抽選となる有料堤防席も264席に800席の申込みがあるという。団体席も旅行会社を中心にバス1台分の目安を1マス40席として受付している。
木本町では午前11時から午後6時まで、記念通り商店街振興組合による「ぐるっとくまの穴場グルメ」を開催。おもてなしの集いは交流センターで実施し、11時開場12時開演として各ジャンルのアーチストが来場者を楽しませる。市民会館は使用可能なスペースを休憩所として開放。熊野商工会議所では16日(土)午後5時から、恒例の古道通り夜市を開催。現時点で23店舗の出店申し込みがあるという。
駐車場は合計4900台を確保。障がい者専用駐車場を道の駅熊野・花の窟に設ける。
学生ボランティア「イビューサ」は約150人が8月14~19日にかけて大会運営に協力。県職員29人や木本・熊野青藍高校の生徒17人を含め、全体でのボランティアは約200人になる見込み。浜割りは8月12日(火)午前6時から行い、場所取りは同日午後5時に一斉解禁する。
このほか交通対策、海上警戒、煙火消費関係、公共交通機関の運行、消防団の配置と救急体制などについて各機関の代表者が説明。中平会長は「素晴らしい花火が安全・安心に実行できるようご協力を」と呼びかけた。