第30回熊野市ラグビーフットボールフェスティバルと「ジャパンラグビー・リーグワン・ライジング2025」公式戦の三重ホンダヒート対トヨタヴェルブリッツが28日、熊野市有馬町の山崎運動公園で開かれた。会場には多くのラグビーファンが訪れ、最高峰のプレーを満喫した。
ラグビーフェスは熊野市ラグビーフットボール協会(井本伊織会長)がラグビーの普及や技術向上を目的に毎年開催しているもの。午前11時45分からは木本・熊野青藍高校と四日市農芸高校の試合が行われ、秋の大会に向け選手たちが試金石となる勝負を繰り広げた。木本・熊野青藍は前半早々から山口椋生君のトライを皮切りに31点を奪う猛攻。後半もリズム良くゲームを進め45対14で勝利した。
午後からは三重ホンダヒートの選手たちが熊野や新宮をはじめとする近隣のラグビースクール生らを対象にクリニックを開催。子どもたちにラグビーの楽しさや仲間の大切さ、技術などを伝えた。
午後3時からはいよいよライジング2025の一戦がスタートした。ライジングは今年度から始まった若手や有望選手の発掘を目的とした公式戦で、リーグワン所属の26チーム中20チームが参加している。ホンダとトヨタの新進気鋭の選手たちが激しい肉弾戦を展開。屈強な体どうしがぶつかり合う音が観客席まで響いた。試合は31対21でホンダが競り勝った。
試合前には河上敢二市長が歓迎と関係者への感謝を込め挨拶した。スタンドや周辺では大勢のラグビーファンらが観戦。火花散るような激突や華麗なステップ、タックルをはね返し進む強靭なプレーが繰り広げられるたびに「オー」と歓声をあげ、ラグビーの醍醐味を満喫していた。
また、この日は会場周辺で福祉事業所などによる「みんなのマルシェ~地域でつながろう~」も同時開催され、賑わいを見せた。