飛鳥神社と例大祭にスポット 四本杉や割りばし神輿 熊野古道センターで企画展

 尾鷲市の熊野古道センターで17日から、企画展「わが郷土のお祭り『飛鳥町と飛鳥神社例大祭』」が始まった。

 自然が美しい山郷のまち熊野市飛鳥町と江戸時代以前の草創と推定される飛鳥神社、その飛鳥神社で6月に斎行される四本杉祭りと11月に斎行される例大祭を特集した。

 会場には高さ4・2㍍、幅3・2㍍の原寸大四本杉タペストリーが飾られ、子ども神輿や割りばし神輿、神楽道具、ノボリなどを展示。周囲には多くの参拝客が訪れる中、大勢の町民によって町内を練る子ども神輿や割りばし神輿の写真も飾られた。

 また、神社の由緒や成り立ち、飛鳥町の地勢、見どころ、慣習などはパネルで紹介した。町内を流れる大又川やガロボシ伝説、ジャジャツクと火とぼし行事などについて大型パネルで紹介し、小又地区の田んぼアートも数年分を展示。大正12年夏に行われたという飛鳥神社鳥居用の石材搬出風景や昭和35年ごろの例大祭など、貴重な写真も展示した。

 展示は来年1月29日(日)まで(12月31日と1月1日は休館)で、入館無料。開場時間は午前9時から午後5時まで。同センターでは「飛鳥神社境内からは弥生時代以前の土器が出土していることから、境内地は神社鎮座以前も重要な祭祀場所であったことも考えられています。また、社叢全体が熊野市天然記念物に指定された境内には杉の巨木が立ち並び、中でも四本杉と呼ばれる御神木は、樹齢1300年以上といわれ、神社境内の歴史の深さを物語っています。飛鳥町と飛鳥神社にスポットを当てた展示であり、この機会にぜひご来館ください」と呼びかけている。

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