住民らの連携で無事海へ 新鹿海岸にクジラ打ち上がる

 熊野市新鹿町の新鹿海岸で24日、クジラが岸に打ち上がっているのが見つかった。クジラは体長3㍍ほど。背びれや体に数カ所傷があり、なかなか自力で海に戻ることができなかったが、地元住民らの連携プレーで無事に大海原へと帰った。

 漁協関係者によると、朝5時の時点ではクジラは確認されておらず、正午ごろ海岸近くに打ち上がっているのを地元住民や釣り人らが発見した。連絡を受け、市役所水産・商工振興課の中西進課長ら職員も現場に急行した。

 クジラは元気がなく弱っている状態。市職員や近くにいた釣り人、住民らが協力し打ち上げられたクジラを沖へと押した。クジラは波に押し戻され、新鹿海岸公園駐車場前の浅瀬に留まった。

 市水産・商工振興課では尾鷲海上保安部に連絡するとともに、漁協と対応を相談。午後4時ごろまでに、漁協の船がクジラを200㍍沖まで誘導した。

 様子を見守っていた住民は「特徴からハナゴンドウだと思う。海に帰れないのか、帰らないのか分からんねぇ。7年ぐらい前にもクジラが打ち上がったことがあった。今日のやつはケガしてたみたいやったから休みに来てたのかもしれんけどねえ」と話していた。クジラを波打ち際から押した人たちは「初めてクジラに触りました。ヌルヌルするかと思ったら、ペタペタという感触でした。最初は元気がなく心配しましたが、だんだん動けるようになって良かった」と一安心していた。

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