外出時は鈴などを 飛鳥は〝緊急事態宣言〟 大きなクマの姿確認

 熊野市飛鳥町で7月から8月にかけ、クマの痕跡が見つかっている。28日は野口地域のミツバチの巣箱を荒らす大きなツキノワグマの様子がカメラに捉えられた。

 飛鳥町では7月29日から8月1日にかけ、佐渡にある長泉寺の延命地蔵のお堂でクマの痕跡が見つかっている。お堂の屋根裏にあったミツバチの巣を狙い、板塀などを破壊したあとがあった。

 佐渡などで梅の実などが荒らされた様子も。旧焼き肉「1・8」近くの田んぼでは大きな足跡が見つかった。今月27日には小阪地区でもミツバチの養蜂箱が破壊されていたことが分かった。

 野口地区でも27日にミツバチの巣箱が食い荒らされる被害が発生。近くに住む根来真代さんが知人から借りたセンサー付きカメラを仕掛けたところ、28日午前1時50分ごろ、巣箱へと近づいてくる大きな黒い影を捉えた。クマは約15分にわたり巣箱周辺をうろつき、蜂蜜が残った場所をなめるような様子を見せた。

 クマは29日午前0時20分ごろにもミツバチの巣箱周辺でセンサー付きカメラに映っている。根来さんはSNSなどを通じてクマ出没を注意喚起。根来さんは「私が知る限り、5回にわたりクマが人里や人家近くに接近しています。以前住んでいた福島県の山間部の経験から、クマは日中でも行動する場合があります。冬に向け脂肪を蓄えるといわれており、栗や柿が実る今からの時期、特に注意が必要だと思います」と呼びかけている。

 三重県ではツキノワグマの狩猟による捕獲が禁止されており、有害として捕獲された個体も原則として山奥に放すこととなっている。根来さんは「人と野生動物の距離が近い中山間地域において、捕獲ルールを変えることも含め、大型獣との棲み分け方や対策を改めて考えていかなければというのが個人的な思いです」と話した。

 熊野市役所でも度重なるクマの出没情報から、外出時にはクマ除けの鈴を利用するなど、警戒を求めている。飛鳥町の住民らは「クマが目撃された近くには小さな子どものいる家もあり大変危険。佐渡や野口はクマの緊急事態宣言発令中ですよ」と話していた。

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