PCR検査は事前電話を 熊野市の和田医院 自主検査希望者が続々

 熊野市内で11日、新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団者感染)が確認された。PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を実施している井戸町の和田医院(和田興一郎院長)には、自ら検査を望む人の来院が目立ち、通常診療に影響があったという。

 和田医院ではウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出させるPCR検査と、ウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する抗原検査を行っている。これまでは抗原検査が中心だったが、最近の市内の情勢から同院独自の基準により、感染者の取りこぼしがないようPCR検査を重点的に実施している。

 市内で発生したクラスターに関連し、陽性が確認された人の濃厚接触者や接触者ではないが「会話をしたため気になった」などといった人が検査を求め次々と来院。予約や事前連絡無しに訪れる人も少なくない。

 PCR検査は性質上、実施前30分以内にアメなども含めた飲食や喫煙、歯磨きをしていると正常な測定が困難になる。また、和田医院ではPCR検査で採取した検体の検査を外部委託するため、陽性・陰性の判定は早くて翌日になる。午前10時までにした場合、陰性なら翌日午前9時には結果が判明。陽性の場合は変異株調査なども行われるため、更に時間を要する。検査前にこれらのことを含め一人ひとりに説明しなければならないため、通常の診療に手が回らない面が生じたという。「PCR検査などを希望する方は、事前に電話でご連絡ください」と呼びかけている。

 なお、車で訪れた人には車内での検査が基本。院内で検査する場合も検査専用出入り口を設け、室内の気温を低くすることでウイルスを室外に流さない陰圧感染隔離室を導入。同室から外部への換気は近隣に不安を与えないよう、2重フィルターを使用している。これまで紫外線殺菌ロッカーで消毒していたアイソレーションガウンも、検査ごとに廃棄するなど、感染防止に注意を払っている。同院では「ワクチン接種や通常の診療には安心してお越しください」と呼びかけている。同院へのPCR検査などの問い合わせは電話0597・85・3668番へ。



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