50年来の悲願 千枚田に観光バスを 紀和矢ノ川線拡幅など要望
熊野市紀和町の各区長らは23日、熊野建設事務所に大型観光バスが通過できるような県道熊野矢ノ川線などの道路改良を要望。「50年来の悲願」と、地域の願いを訴えた。
要望は森下定三(丸山)、道前博英(小森)、福岡淳史(平谷)、大家悦朗(長尾)、橋詰寿人(赤木)各区長と丸山千枚田保存会の喜田俊生会長、赤木城とふるさとの会の福岡淳史会長の連名。23日は区長らを代表し福岡平谷区長、橋詰赤木区長が谷川孝栄県議、前地林市議会議員とともに熊野建設事務所を訪問。大江浩建設事務所長に要望書を手渡した。
福岡区長らは紀和町の観光資源が脚光を浴び、周辺の道路事情も改善が図られていることから、丸山千枚田に大型観光バスが入れるような道路拡幅などの必要性を語った。
大江所長は「危険な箇所は優先的に対応していき、少しずつでも対応していければ」などと述べた。要望内容は次の通り。
当地域には日本の棚田百選及び日本ユネスコ協会連盟のプロジェクト未来遺産にも登録されている『丸山千枚田』、続日本百名城の国史跡『赤木城跡』、近年脚光を浴びている『クマノザクラ』、ツエノ峰からの『雲海』など、稀にみる豊富な観光資源の宝庫であり、全国からの来訪者が毎年増加の一途です。高速道路及び奥瀞道路が延伸し、この地区を取り巻く周辺の道路事情が飛躍的に改善されつつあり、正に地域創生の千載一遇の好機といえる局面を迎えようとしております。つきましては、観光振興の基盤を確立するために大型観光バスが支障なく通行できるよう、取り急ぎ下記の2箇所の改良に着手頂きたく、格別のご高配を賜りますよう切にお願い申し上げます。
①主要地方道熊野矢ノ川線矢ノ川地内で用地確保が可能な市有林区間約300㍍を従来の二車線に全面改良をお願いします。
②県道長尾板屋線の田平子峠より約400㍍下った狭隘箇所の改良をお願いします。
