263人が母校巣立つ 木本、紀南高校で卒業式

 三重県立木本高校(松本徳一校長)と紀南高校(森典英校長)で1日、それぞれ卒業式が行われ、木本は普通科110人、総合学科78人の合計188人、紀南は75人の両校合わせて263人が3年間、友情を育み、勉学やスポーツに励んできた母校に別れを告げた。両校とも、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨年に続いて式典の規模を縮小して卒業式を挙行した。

 木本高校では国歌や校歌の演奏に続き、松本校長が卒業生代表の井本樹里さん(普通科)と井奥永遠さん(総合学科)の2人に卒業証書を授与。式辞では「この一年はコロナ禍によって例年通りのことが行えなかったり、形を変えざるを得なかったことも多くありました。しかし、その苦労した経験が、これから何十年と続く皆さんの人生を生きていくための、まさに生きる力になっていると思います。若い皆さんは未来への希望。これからもさらに自らを高め、その可能性を広げるために、この木高の卒業生であることに誇りをもって、思い切り羽ばたいてください。多くの人と真剣に交わり、自分自身を見つめ、郷土を愛し、自分はこれからどう生きていくのか、自分は何をすべきなのかを考えてください。皆さんが夢と情熱をもって、前向きなチャレンジ精神で、自分の人生を堂々と生き抜いてくれることを心から願います」などと述べた。

 この後、在校生代表の和田伯躍さん(2年)が送辞を述べ、卒業生代表の田村祥弘さんが木高での3年間を振り返り、先生方や両親、仲間への感謝と在校生へのエール、今後の成長を誓う答辞を述べ、式を終えた。

 一方、紀南高校での第57回卒業式も、コロナ感染拡大防止のため▽在校生の参加は旗手や送辞を述べる一部の代表生徒のみに制限▽来賓の出席はなし▽国歌、校歌の斉唱は行わず演奏のみ―と規模縮小で挙行。75人(男41人、女34人)が卒業証書を受け取り、仲間と過ごした学び舎から旅立った。本年度卒業生をもって、同校の卒業生が1万人を超えた。

 保護者や教職員の拍手が響く中、卒業生が体育館に入場。3年1組の平山歩夢さん、2組の佐来京介さん、3組の植野畑颯さんがクラスを代表して登壇し、森校長から卒業証書を受け取った。

 式辞に立った森校長は、この1年を「コロナ禍での我慢の年だった」と振り返り、その中での努力を高く評価。「新たに経験する学業や仕事の中で、どうか自分の力を見出し、創意工夫することで道を切り開いていってほしい」とエール。当地方に伝わる徐福伝説を例に、徐福が永住の地に選んだこの熊野の地の自然に囲まれ成長してきたことを誇りに思い、明るい未来へ向かって進んでほしいと背中を押した。

 在校生代表で生徒会長の大西輝人君からの送辞を受け、卒業生を代表して奥地彩さんが答辞。仲間とともに過ごし、たくさんの人の支えを受けた3年間の学校生活を思い起こし「皆さんと出会うことができてとても幸せでした」と感謝。保護者から受けた愛情を糧に、自立した大人への一歩を踏み出す決意を示した。



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