2月中旬から現地調査 紀宝熊野道路 地元説明会で協力求める
御浜町の志原公民館で21日夜、紀宝熊野道路の地元説明会が開かれた。国土交通省紀勢国道事務所からは2月中旬から現地調査を行いたいため、住民への理解と協力が求められた。
紀宝熊野道路は平成31年に事業化された熊野市久生屋町から紀宝町神内を結ぶ15・6㌔の自動車専用道路。2車線で計画交通量は1日1万2200台。事業費は849億円。災害時の救助活動支援や救急医療活動支援、地域連携強化と観光・地域産業への寄与などの整備効果が期待されている。紀勢国道事務所によると、今年度は久生屋から志原川まで1・6㌔の用地買収が進められている。
同事務所では現在、御浜町内の上市木、下市木、志原、阿田和の4地区で地元説明会を行っている。今回の志原は上市木に続いて2会場目となり、住民ら約30人が出席した。
御浜町建設課が進行し、はじめに紀勢国道事務所の川口徹・紀勢線推進室長が「紀宝熊野道路は紀勢自動車道や熊野尾鷲道路と一体となって広域ネットワークを構成する重要な道路。少しでも早い完成に向けて事業を推進してまいりたい。今後とも皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします」と挨拶した。
この後、同事務所から説明会後に測量や現地調査などの作業を実施することが語られ、その際の現地立ち入りなどへの協力が求められた。グーグルアースの地図を使用して大まかなルートも示された。現地作業の内容はレーザー測量や基準点観測、ボーリングなどの地質調査。今年2月中旬から9月末の平日の日中に行っていくという。
質疑応答では道路の影響で日陰になった場合の対応や、立ち退きになる場合はいち早くスケジュールを示して欲しいなどの声があった。

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