美しい〝離れ技〟い驚嘆 体操の杉野選手が演技披露
体操男子日本代表で、昨年の全日本選手権個人総合決勝のあん馬で優勝するなど、東京五輪を目指して活躍する杉野正尭選手(22)が18、19の両日、木本高校体操部を訪問。部員たちを指導するとともに19日には演技を披露した。
三重県出身の杉野選手は小・中学校時代、久居体操クラブに所属しており、木高体操部の小柳勇真顧問の後輩にあたる。その縁から来訪が実現したもので、18日に熊野市入りすると早速部員たちを指導。19日にはこの地域で体操に取り組む小中学生も見学に訪れた。
杉野さんはつり輪と平行棒で演技を披露すると、あん馬では日本一の技術を、鉄棒ではコバチなどの離れ技を披露。演技毎にポイントを伝え「毎日の練習をどんどん積み重ねていくのが上手くなる秘訣。高校時代には長時間の練習も行ったが、それだけやらなければいけないことがたくさんあった」などと、自身の経験も振り返りながらアドバイスした。
演技後は杉野選手によるミニ講演があり「私は体操を通じて人として成長できた。改めて体操と出会って良かったと思っています。大学1年で内村選手や白井選手らと練習できるようになりましたが、トップになる選手ほど練習の量も質も違う。世界で一番になるために頑張るという姿勢を見せてもらい、改めて練習の大切さを学びました。やはり『練習は裏切らない』のです」などと日々の練習の重要性を力説。「体操は超人的な領域の技を見せ、感動を与えられるスポーツ。僕の演技を見て『感動した』『勇気をもらった』と言ってもらえるのが嬉しい」と体操の魅力を伝えた。
