県境越えて活用や保全に団結「日本クマノザクラの会」発足

 クマノザクラの活用や保全に関わる個人や団体が県境を越えて立ち上げた「日本クマノザクラの会」が14日に発足。紀宝町鵜殿の福祉センターで設立総会が開かれ、発起人である同会会長を務める森林総合研究所多摩森林科学園チーム長(サクラ保全担当)・勝木俊雄さん、副会長で熊野さくらの会の田尾友児理事長、会計の垣内貴さんらが出席。令和3年度の事業計画や予算案を確認した。

 クマノザクラは自生地が三重、和歌山、奈良の3県にまたがる紀伊半島南部の固有種で、2016(平成28)年に同研究所が発見した。1915年にオオシマザクラの種名が発表されて以来、国内の野生のサクラとしては約100年ぶりの新種。同研究所によると、クマノザクラの特徴は花序柄が短く無毛で、葉身がヤマザクラ・カスミザクラよりも小さく卵形をしている。開花期はヤマザクラ・カスミザクラよりも早い。分布域を調査したところ、熊野川流域を中心としたおよそ南北90㌔、東西60㌔の範囲に多数の野生個体があることが確認されている。これらの特徴を検討した結果、これまで発表された既知の種とは異なる新種であると判断された。

 同会は、クマノザクラを保全して後世まで残していくとともに、適切に利用するための諸活動(地域住民への啓発活動、個体情報の収集や発信、調査研究、植栽計画の立案・提案など)を行う。また、正確なクマノザクラの情報を発信するためにリーフレットを作ったり、ホームページを開設したりする。リーフレットは3月上旬に関係市町村や観光拠点で配布する予定。


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