濃厚な味わいで果汁豊富 セミノール出荷ピーク


 JA伊勢三重南紀地区管内でセミノールの収穫が最盛期を迎え、御浜町にある柑橘統一選果場では出荷のピークを迎えている。

 セミノールは「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンゼリン」を交配したアメリカ生まれの品種で果皮はなめらかで光沢があり、鮮やかな赤燈色。糖度、酸ともにしっかりとした濃厚な味わいで、果肉はやわらかく、果汁があふれ出すほど豊富な品種。JA伊勢三重南紀によると出荷は4月上旬まで続き、県内と中京の市場を中心に静岡、東京、大阪、長野などの市場へ約400㌧の出荷を見込んでいるという。

 同JA三重南紀セミノール部会の岡勇人さん(32)は、父親が遺し、守っていこうと受け継いだ紀宝町の園地約175㌃で収穫作業。2020年産は、長梅雨や8月のかんばつに見舞われたが、影響もなく糖度は例年よりやや高め、酸抜けも良好でバランスの取れた味に仕上がった。岡さんは「今年は例年より糖度が高く、酸とのバランスのとれた食べやすい味に仕上がりました。この産地のセミノールを絶やさないよう守っていきたい」と話した。

 同部会では、セミノール生産者の2代目や3代目の若手生産者が役員を務め、高齢化や後継者不足などによる厳しい環境の中、生産量を維持し品質を守るなど、セミノール生産の未来を担う。基本管理の徹底や樹勢の維持、時期ごとに丁寧な摘果を行い、冬の寒さから果実を守るための果実一つひとつへの袋掛けなど、品質を高めるための生産管理を徹底して呼びかけてきた。

 JA伊勢三重南紀地区管内では約120戸の生産者が約14㌶で栽培し、中晩柑出荷リレー終盤の一役を担っている。


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