木本高校から初の快挙 平畠さん自治医科大に合格

 三重県立木本高校の3年生、平畠和真さんが自治医科大学医学部に見事合格した。同高からは初の快挙という。自治医科大学は僻地や地域医療の現場で活躍する医師を多く輩出しており、和真さんは「将来は地域の人たちに信頼される医師になりたい」と目を輝かせた。

 自治医科大学は栃木県下野市に本部がある私立大学。1972年、僻地医療と地域医療の充実を目的に設立された。全寮制で、地域医療にむけた総合医療の担い手を養成するため、臨床実習に重点を置く。医師国家資格の合格率は過去10年間でトップ9回、2位1回で総合1位。政府の新型コロナウイルス対策分化会で会長を務める尾身茂さんも同大学の出身者。

 入学定員123人で、各都道府県に2~3人が振り分けられている。今年度は三重県から和真さんを含め3人が狭き門を突破した。 

 和真さんは御浜町下市木、平畠利幸・ゆかりさん夫妻の長男。小さい頃は熊野市紀和町に住んでおり、当時の紀和診療所長・刀根幸夫医師が地域の人たちから信頼される姿に、小さいながら憧れを抱いたという。

 医の道を本格的に心に決めたのは高校3年生になってから。新型コロナウイルスが拡大する中、文字通り命がけで対応する医療従事者の姿に心を打たれた。学力も足りていたため、自治医科大学を受験した。

 とは言っても通常の大学より狭き門。半ば諦めかけていたが、19日、和真さんに大学関係から合格を告げる電話が入った。「不合格だと思っていたから、余計に嬉しかった」と和真さん。「両親が塾にも通わせてくれ、色々なサポートをしてくれたお陰で勉強が頑張れた。合格することができました」と喜びを語った。

 自治医科大学では卒業後、出身都道府県の公立病院を中心に9年間地域医療に従事することが求められる。和真さんは「地域医療に必要な内科をはじめ総合医療の力をつけ、やりたいことを見つけたい。将来は開業し、地域の人の近くで信頼される医師になりたい」と話した。

 木本高校の松本徳一校長は「東紀州の医療を担える人材が本校から卒業して嬉しい。将来が楽しみです」と期待を寄せていた。




137回の閲覧0件のコメント