改修工事がまもなく完了 紀宝町 神内保健センター
紀宝町神内の神内保健センターの改修工事がまもなく完了する。1階に昨年末に閉館した鵜殿図書館の機能を移して紀宝町立図書館に、2階には子育て支援センターを設置。屋内には1階と2階を行き来しやすくするためのエレベーター、屋外には屋根付きの「おもいやり駐車場・駐輪場」も設置した。低年齢児から図書館に親しみを持ってもらいたいという思いを込め、子育てと読書ができる複合施設にする。29日に完成検査を行い、その後、具体的な引越し準備に入る。竣工式は3月下旬頃を見込んでいる。
鵜殿図書館は平成4年2月に完成。町の中心部から少し離れ、勾配が急な坂道の途中に位置している。周辺は生活道路や住宅が密集しており、道路も狭いため、場所が分かりにくいという声もあった。昨年12月26日、惜しまれながらも閉館した。移転先の神内保健センターは平成5年3月に完成。役場健康づくり推進課の事務所や子育て支援センターの事業所として機能していたが、一昨年4月に同課が「みらい健康課」として役場本庁舎に移転したため、事務所部分は空きスペースとなっていた。
このほど開かれた教育委員会会議によると、1月からは図書館の蔵書整理が行われており、傷んだり内容が古くなったりした本や雑誌を廃棄するための選定作業等が行われている。これらの本や雑誌はまなびの郷やふるさと資料館にリサイクルコーナーを設け、そこで町内在住・在勤の希望者に配布。2月からは移動図書館でも配布する。
蔵書は約5万冊。経費節約のため、これらの梱包作業は引越し業者に委託せず全て職員が行う。移転先の建物はこれまでの図書館とは管内の配置が異なるため、所蔵場所や配架図などを一から作る必要があるほか、全ての本の所蔵場所が表示されるよう、本のデータ更新も行う。作業量が膨大のため3月中頃まで時間がかかる見込み。
