希少な「さざれ石」奉納 熊野速玉大社に設置

 新宮市の「王子ヶ浜を守る会」が今年2月に大浜海岸で実施した海岸清掃で見つかった「さざれ石」が同市の熊野速玉大社に奉納された。6日、境内に設置されたさざれ石の除幕式が行われ、同会のメンバーで発見者の中平敦さん(日本環境土木株式会社)、奉納者のRリンクコーポレーション(椋野玲史代表取締役会長)、上野顯宮司ら関係者が出席した。

 さざれ石は、火山の噴火により石灰岩が分離集積して凝固した岩石。「さざれ」は小さいという意味で、さざれ石は漢字にすると「細石」と表記する。はじめは小さな石であっても、時が経つにつれて成長し、やがて大きな岩となると信じられている神霊の宿る石といわれており、古今和歌集でもさざれ石が詠まれており、国歌『君が代』の歌詞にも登場(※)する。

 今回寄贈されたさざれ石は重さ70~80㌔程度のもので、インドの黒御影石や貝殻など様々なものでできている。発見後、串本町の南紀ジオパークセンターに鑑定を依頼したところ、この大きさになるまで数千万年を要する希少なものだと分かった。本来、海岸清掃は実施日の1週間前に予定されていたが、悪天候だったため延期していた。事前の準備段階ではさざれ石は見られなかったため、この1週間の間に流れ着いたと推測されるという偶然も重なった。


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