岩手との縁を復興の力に もんいまぁじゅ新商品「南部美人」を発売

 「東日本大震災から10年。野球でお世話になった岩手のみなさんへ恩返しを」―。熊野市有馬町のもんいまぁじゅ(濵口佳丈代表取締役)は6日(土)、酒粕フィナンシェ「南部美人」を発売する。岩手の銘酒「南部美人」と熊野の洋菓子店を結んだのは、濵口さんの娘婿であり、かつて花巻東高校で菊池雄星投手(シアトル・マリナーズ)とバッテリーを組み、2009年のセンバツ準優勝、夏の甲子園ベスト4に輝いた千葉祐輔さん(29歳・熊野商工会議所職員)。千葉さんの想いを濵口さんが受け、2人3脚で納得のいくスイーツを完成させた。

 盛岡市出身の千葉さんは国士舘大、社会人野球の強豪・ヤマハと野球ひと筋。甲子園以外にも16年の社会人野球日本選手権で優勝など輝かしい成績を残す。一方の濵口さんも新宮高校で甲子園出場を果たし、本田技研鈴鹿で野球に打ち込んだ名手。花巻東が選抜出場を前に行った熊野キャンプではノッカーを務めており、娘よりも千葉さんとの出会いは早かったのだそう。

 千葉さんは20年3月にヤマハを退社し、4月から家族とともに熊野市へ移住。熊野商工会議所に勤めながら、帰宅後や休日は妻の実家である「もんいまぁじゅ」を手伝うなか、濵口さんに「震災を忘れぬよう、10年の節目に合わせて岩手の特産品を使ったお菓子を作りたい」と相談。濵口さんは三重の日本酒「作」を使った菓子「作フィナンシェ」が高い評価を得ており、千葉さんから岩手の銘酒「南部美人」の蔵元に相談して酒粕を使った様々な試作品を送り、フィナンシェに決まった。

 開発に当たった濵口さんは「作フィナンシェとの差別化に苦労しましたが、南部美人の酒粕の香りを出せたと思います。しっとり感が増し、香りと味に風味が広がる。コーヒーにも紅茶にも、何にでも合いますよ」と語る。一方の千葉さんは南部美人のイメージにあった包装紙の作製や酒粕の取り寄せなどを担当した。


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