少子化に抗い歴史繋ぐ 少年野球 有馬町クラブが結成50年

 熊野市の少年野球チーム「有馬クラブ」が今年、結成50周年の節目を迎えた。少子化の厳しい状況でも団員を確保して県大会常連チームに育成。青少年の健全育成にも大きく寄与してきた名門チームの歴史を探った。

 有馬クラブは昭和46年、当時市役所職員だった山川勝さん(前熊野市副市長)が監督となって有馬ソフトボールスポーツ少年団を結成。初代メンバーには前熊野市市長公室長の松岡功さんらが名を連ねた。その前年には三重県軟式野球連盟による少年野球大会学童の部がスタートしていたことなどによって連盟から打診があり、翌昭和47年に熊野市南郡最初の学童軟式野球チーム「有馬クラブ」として名称を変更した。

 同年には早速県大会に熊野代表として出場。初戦の尾鷲クラブ戦を19―0で勝利し、歴史の一歩を踏み出した。その後は昭和51年から5年間、岩本勉さんが監督を務め、昭和56年から山川さんが復帰。昭和58年(後岡伸彦主将)に県大会準優勝で全国大会初出場を果たすと、昭和60年(太地康友主将)には全国大会で2勝を挙げてベスト8、昭和63年(西智也主将)には全国大会で3勝を挙げて3位に入るなど、平成3年(岩本耕成主将)を含めて全国大会出場4度の強豪に育て上げた。

 その山川さんは平成13年まで監督を務め、平成14年から教え子の吉田泰之さん、平成16年からは森本一徳さんがバトンをつなぎ、平成20年から現監督の山本浩司さんが指揮を執る。近年では少子化の影響から部員わずか13人の年もあったが、こまめな体験会の開催や声掛けなどで部員を確保してチームを存続させると、少人数の年も含めて毎年のように地区予選を勝ち抜く県大会の常連チームに育て上げている。

 なお、13(土)、14(日)両日はくまのスタジアムなどへ近隣チームを招いて記念大会を開催予定。コロナ禍で規模縮小となったが、感染対策を徹底しての開催となり、最終日にくまのスタジアムで午後2時から開始が予定されている決勝戦では、初代監督の山川さんによる始球式も予定しているという。

 山川さんは「現在は少子化のうえ野球をする子どもが少なくなっており、チームの運営も大変だと思うが、続けてくれるのは嬉しい限り。野球は練習の厳しさの中にも楽しさや面白さ、団体競技の良さもあるので、ぜひ頑張ってほしい」とエール。山本さんは「『子どもたちを県大会に連れて行きたい』、『そこでどれだけの結果が残せるか』を毎年の目標としています。部員減少に歯止めがかからず、合併を考えたときもありましたが、何とか存続できているので、今後も子どもたちと頑張っていきたい」と話していた。


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