地域の総合力で完成 五郷桃崎地区 総延長2.2キロの電気柵

 熊野市五郷町桃崎地区の農家10世帯による獣害対策用電気柵の設置工事がこのほど完成。総延長2・2㌔にわたって設置された柵には、農家の悩みの種であった獣害の軽減が期待されている。

 同地区は以前、国道沿いにコンビニエンスストアが24時間営業していた事や、釣り客の往来も多く、獣害の被害の少ない地域だった。しかし3年ほど前にそのコンビニが撤退するとサルやシカによる被害が目立つようになったという。

 そこで熊野市農林業振興課の協力を得て柵の設置に着手。資材一式の提供を受けた作業は昨年9月から開始され、当初は月2回、今年に入ってからは毎週日曜日に作業を行ってきた。

 作業は広範囲であることと山側には高低差のある段々の田畑が多く、困難を極めた。しかし市建設課の協力により柵で囲む「島」の数を少なくする事により総延長を大幅に減らすことに成功。また、本京建築(中本恵二代表)からのユンボや発電機等の提供、経験者による技術指導、新しく農業を始めた移住者の真摯な取組み等、地域の総合力で終盤には連日の作業に励み、3月中旬、遂に総延長2・2㌔メートル、門扉約60箇所の電気柵が完成した。

 同地区住民は「これからは安心して米作りが出来る」と期待。なお、桃崎地区では「とれとれ新鮮青空市場(現在はコロナ対策のため休止中)」に出荷していた農家が旧国道沿いに設置した「青空市」へほぼ毎日、新鮮な地元産の野菜類を安値で提供中。電気柵の完成により水稲以外の畑作物も守られる事から、耕作者、買物客双方を喜ばせそうだ。



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