前向きに「Withコロナ」を 河上市長年頭会見デジタル化の推進も
熊野市の河上敢二市長は5日、年頭記者会見を行い「熊野市では幸い新型コロナウイルスの感染はありませんが、いつ発生してもおかしくない状況。市民の皆様1人ひとりが感染防止対策にしっかり取り組んで頂くことが、まちづくりにも非常に重要な要素になる。1人も感染者を出さない1年にできればと考えている」と語った。
会見ではコロナの影響と支援策、熊野市ふるさと納税、駅前商業施設の出店者募集、今月11日から来月末まで開催する「第9回辛い物フェア」、今後の行事予定について説明した。
まずコロナ関連では市役所各課による聞き取り調査の結果を提示した。それによると11月末現在で事業への影響として「悪化」または「大きく悪化」と回答した割合が10月と比較して微増しており、若干影響がでてきている状況。集客施設でも道の駅熊野・花の窟で先月比プラスながら割合が下がっている。GoToキャンペーンや修学旅行の効果で入り込み客数などは一時回復したが、GoToの停止でキャンセルが相次いだ宿泊施設もあった。各種支援策ではウルトラレインボー商品券が3億9198万6000円に対し、換金率は12月18日現在で79・3%。12月9日に発送した生活者・事業者・ひとり親世帯応援商品券支給事業では1億6747万円分の商品券を支給している。熊野管内の10月末時点での有効求人倍率は1・50で依然として高い状況にある。
ふるさと納税はポータルサイトの増加と返礼品を昨年の3倍近くとなる582品目に増やしたことで目に触れる機会が増え、前年の約1・5倍となる9969件を受付。昨年好調だった宿泊券が伸び悩んだことで金額は微減だが、それでも2億1099万7541円と、2年連続2億円を突破した。返礼品では干物が1番人気で鯛等の養殖魚、みかん加工品(ジュース・ゼリー等)、梅干し、みかんなどと続く。寄せられた寄附金は地域まちづくり協働事業や図書館の図書購入などに充てられている。
