伝統の市木木綿学ぶ 神志山小児童が社会見学

 御浜町の神志山小学校3・4年生児童8人が5日、下市木地内の市木木綿作業所などで社会見学を実施。児童たちが伝統産業への理解を深めた。

 市木木綿の学習を通して地域の伝統を守り発展させていこうと工夫し、努力している人々の想いについて学ぶことが目的。市木木綿は明治時代に市木村で生まれ、最盛期には奈良・和歌山をはじめ飛騨高山までその販路を伸ばしたとされる。明治30年には市木村全体が織屋一色になり、村を代表する産業に発展したが、大正9年以降の世界的な不況と、化学繊維による衣料の大量生産の流れにより、生産者が徐々に減少。現在は平成17年に技術を受け継いだ熊野市の向井浩高さん(向井ふとん店)が唯一の生産者となっている。

 はじめに下市木公民館で向井さんによる講話があり、向井さんは「木綿とは糸の種類。糸は綿をよって作るもので、市木木綿の綿は植物からとっている。柔らかくて吸水性が高く、環境にも優しいという特徴があります」などと説明。化繊綿と木綿を触り比べた児童たちは「植物の方がふわふわ、サラサラしている」と違いを実感していた。

 また、市木地区で綿栽培が広がった経緯や、織機の鉄が戦時中に弾丸などの材料として供出されたことによる生産の中断といった歴史や、向井さんが市木木綿の生産を行うようになった理由なども説明。「昔から着物や布団、いただき、米袋など様々に使われ、柔らかい風合いが特徴の市木木綿。その市木木綿を思い出と一緒に大切に保管している女性に出会い、縁もあって市木木綿を織るようになった。今、100年前の古い機械を残してくれていたことに感謝しています」などと語った。


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