ランナーらも感無量 希望と元気を灯し 聖火リレー熊野市でゴール

 東京オリンピック2020の聖火リレーが8日、伊賀市から熊野市にかけての6市町で行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期となった聖火リレー。ランナーたちが故郷への思いを聖火に宿し、和歌山県へとつないだ。

 三重県内の聖火リレーは7日に四日市市をスタートし、伊勢市へ。2日目となった8日は伊賀市を出発し、名張市、松阪市、大紀町、紀北町を経て熊野市の山崎運動公園まで。2日間で計12市町約42㌔を184人のランナーが聖火をリレーした。

 紀北町では石倉優一(漁師)、三鬼脩斗(尾鷲小6年)、内山裕紀子さん(くまの体験企画代表)がランナーを務め、熊野古道「馬越峠」などを走った。

 熊野市では木本高校吹奏楽部の演奏が出発を告げ、午後6時20分に元紀宝町消防団長の向井治さんが灯された聖火を手にスタート。井戸町松原から獅子岩前、羽市木、花の窟神社など国道42号線を通った。立石南交差点から矢田橋方面を経て、ゴールの山崎運動公園を目指した。

 この間、三重県実行委員会枠のランナーである内田鈴子(熊野市、団体職員)、北見悠加(御浜町、羊飼い)、野響さん(紀宝町、県立伊賀つばさ学園高等部)やタレントの磯野貴理子さん、スポンサー枠のランナー19人が聖火をリレーした。ゴール直前では野響さんが、伴走した父親の殖章さんとともに磯野さんに聖火を託した。最後はアンカーの磯野さんが熊野スタジアムに設けられた聖火皿に点火した。

 聖火リレーはスポンサーのPR車両が先導。華やかなパレードが沿道の人たちを楽しませた。花の窟神社前では熊野古道参詣衣装に身を包んだ子どもたちや熊野鬼城太鼓の演奏、サプライズの打ち上げ花火で聖火を歓迎。山崎運動公園ではダンスチームM’sの子どもたちのダンスも披露された。

 鈴木知事は「ランナーが無事故で希望の光をつないでくれた」と述べ、交通規制やマスク着用などマナーを守り応援した県民はじめ携わった全ての人に感謝の言葉。河上敢二熊野市長も「コロナで心晴れない日が多くなっているのではと思います。聖火リレーが皆さんの心に希望の光を再度大きく輝かせることを祈念します」と挨拶した。

 聖火リレーの大役を果たし、野さん親子は「長くて短い一瞬の出来事でした。熊野や紀宝町、お世話になった方々の恩返しの気持ちで走りました」と感無量。

 沿道で応援した御浜町の男性も「聖火リレーが間近で見られて興奮した。コロナ禍でいろいろあるが、元気をもらった」と感激していた。

 聖火リレーは福島県から始まり、三重県は7番目。9日からは和歌山県で行われる。



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